DREAMER

Dreams

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こないだ部屋でギターを弾いていたら同居人から
「きれいな曲。何の曲?」と聞かれた。



・・・究極のギター練習張の課題曲である(笑)



あの頃に練習していた教本のフレーズや当時耳コピしていた曲は
今でも鮮明に覚えてる。



ギターと数枚のCD、着替えしか持たずに関東に越してきた僕には
テレビもネットも友達もいなくて
やることと言ったらギターを弾くことと落ち込むことだけだった。


こんな思い切ったことを許してくれた親は、むしろ思い知って欲しかったのだろう。
何もない部屋でただ独りで過ごすということはそれほど全てに無音でありながら
無言でしか居られない。
0から発信するということは本当にそれほどのことだった。



音楽をやっていくなかで方法や人間関係、自分の無力さに悩む時には
当時の事を思い出す。


何のツテも力もなく手段も選べなかった、そして誰もいなかった。
ただ音楽に向き合うことでギリギリ希望を守るための
暖をとることしか出来なかった。



初心とか原点とかって考えは好きではないけど
いい加減、目を醒ますべきなのかもしれない。