本谷有希子, 生きてるだけで、愛。
- 作者: 本谷有希子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03/02
- メディア: 文庫
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欝で過眠症の寧子は
転がり込むように辿りついた恋人、津奈木の家で
引き篭りながら同棲する
ある日、津奈木の元恋人が訪れ
諍いの果てに彼女を外の世界へと連れ出すが・・・
盟友おくこ嬢に貸してもらった一冊
ダメ人間は本当に「ダメ」なんだろうか?
心のままに生き過ぎてしまう
感じることを一々感じてしまう
全てを脱ぎ捨てたくて全裸になってしまう
それは狂気の域ではあるけど、ぶっ飛んでるとは違う
自分は欝について深く理解できてるとは言えないけど
寧子は本当は誰もが苦しむはずのことを苦しんでいるだけ
悩みが割り切れるポイントを作れないまま
直進し続けてるだけ
現在の社会式に麻痺できないでいるだけなんだろうと思った
痛快に笑えたり、突き刺されるような一言が痛んだり
感じることと残る言葉が多い一作だった
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