UNDER THE COUNTER, Teenage Wasteland
- アーティスト: UNDER THE COUNTER
- 出版社/メーカー: 日本クラウン
- 発売日: 2007/02/14
- メディア: CD
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親元で暮らしながら夢を追ってますと口に出来るバンドマンは
立派な仮想敵だった。
いや、とにかく見下してた。
どれだけ強い想いや覚悟を口にしても
その言葉には(親元暮らし談)と後ろについてくるからなと。
土俵に立つ条件として苦しみを与えられると
その条件を達してない他人が同じ土俵に上がることを
卑怯としか思えなくなる。
でも、実際は卑怯と思った時点で卑屈なのだけれども。
あれから数年が経って、周りの同世代は片っ端から結婚したり
この世界から足を洗ってしまって敵すらいなくなった。
他人を卑怯だと甘いとも思う気持ちもどうでもよくなった。
後輩や同じ次元に少なからずそういう人が存在しようとも。
最近よっぴーの紹介で知り合った同じ愛知出身のヒトシンドさん。
彼と話していた時、久しぶりにここの回路に電流が走った。
他人がどうであったとか、どうなったとか元々関係ない。
本来関係ない。
僕らは土俵に上がるために独りで足掻いてきた地方人だった。
刀を抱いて武士を夢みて京に上った浪士組のように
僕らは楽器を抱えて、何物かになりたかった。
環境を与えられた人間よりも、条件を超えなければならなかった僕らのほうが
諦めが悪くて当然だ。
だって致死域に達するほど腹を括って国を捨ててきたんだから。
君たちとは違う。それは勘違いでも絶対だ。
ヒトシンドさんの言葉はとにかく強かった。
「今から滅茶苦茶練習するっていう量と時間を想像してみて。
おれはその5倍は毎日ベースを弾き続けてきてる」