阿川佐和子, 沢村凜, 三浦しをん, 柴田よしき, 乃南アサ, 谷村志穂, 角田光代, 松尾由美, 最後の恋
8人の作家が描く様々な形と姿、想いによる
人生、最後の恋の物語
前に帰省から戻る新幹線待ちの間
1Q84を読み終わってしまった手持ち無沙汰埋め合わせのため
駅の本屋に駆け込んで買って読んだ一冊
自分が恋愛を前面に押し出したものを自主的に選ぶのは希というか
それだけ急いでて、他に読みたいものが売ってなかったんだろう
変に男と女が駆け引きしたりすれ違ったり
キュンキュンさせるのを狙ってるわけじゃなく
「最後の恋」と銘打つだけあって
人生においてその一つの恋が自分にとっての何なのかと
生き方や哲学、存在意義にまで及ぶ感情として描かれていて
ライトであれ重いものであれ、深々読み込めるものだった
何というか・・・宿命的に好きになったら
もう好きでしかないんだなと思った
相手が社会から逸脱していようと
鼻毛にビールの泡がくっついてようと
もう二度と会えない人になってしまっても
忘れられなかった恋のその先の、唐突な出会いだとしても
自分が人間じゃないのに相手が人間だったりしても・・・
もう好きなものは好きで
どうしようもないんだなと
自分がこの気持ちを知らないかもしれないってことに
ある種愕然とした
最後の恋はまだ先ですかね