f.m.r.w.ライナーノーツ


かつてはそう空想上の生き物だった
空を飛び火を噴き
地平線まで何の迷いなく走った


いつからか人間になり下がり
不安とか恐怖とか常識に縛られて
心さえ空想を失くしそう


聴こえるメロディーに踊れもしない


それでも空想上の生き物だった
空の青、オーロラの棚引きに魅せられて
また夢を見つける


飛べない羽を広げろ届かない光を望め
目には見えない炎で
全てを焼き尽くせ


空想のメロディーを口ずさみながら


空想の真実で世界を撃て


左チャンネルギターはフェンダームスタング
右チャンネルはフェンダートルネード後期型。
マイクはSHUREの565SD。


このレコーディングでは自分の中の干されギター、トルネード後期型の2本目
タカヤナギターと呼んでるサブ機のギターをかなり弾いてます。


メインのトルネードが調子悪かったというのが主な理由なのだけど
同時期の他での演奏機会で久しぶりに使ってみたら結構良くて
自分の中でリバイバルが始まってるというのはありますね。
(タカヤナギっぽくていいね 笑)
いつかハムバッカーでのライブも演ってみたいな・・・音楽性的になかなか難しいが。


この曲に関しては収録される三曲の中で悪目立ちし過ぎないように気を遣いましたね。
激しくオルタナにする分にはいくらでも出来るのだけど
全く別のバンドみたいになると音源的に意味合いが違ってきてしまうので
歪みのレベルをなるべく合わせたりとか
ミックスがローファイになり過ぎないように調整しました。



逆にローファイで下品上等みたいなことはラテラリティで演ればいいとは思ってるのだけど



ただ、今聴くとこのラテラリティのヴォーカルの処理とミックスが
アレコレ超えた次元でかなり好きで、これは少し参考にすれば良かったなと思いました。



話は戻って、この曲は自分が何かの出来事にとても怒りを覚えて
それをブチまけようと思って作った曲だったと思うのだけど・・・
何に対して怒ってたのか全く覚えてないので
怒りを起源にした音楽をメインにすることはあんまり向いてないかもしれないですね(笑)


ちなみによく聞かれるのですがf.m.r.w.はファッ○マイリアルワールドの略です。
どこかで伏字にされてしまう事案と未来を前提に夢を見ているので
先に手を打っておいたという形です。



先日の企画でのアンコールでも演奏したのですが
ステージ脇から撮影してくださった映像がアップされています。



笑えるのは、この日はメロディアスでポップな曲中心のセットリストだったはずなのに
アンコールのこの曲だけ上がっている為
とても激しいライブをやったかのように思えること・・・優しいバンドですよ僕らは。