あの頃に描いてた世界とは違ってた

星村麻衣, 足跡

高校の頃はワックスやジェルを使って
毎朝30分近くもかかって髪をセットしていたのに
今では寝癖のまま通勤がザラ


電車内で酒を呑む大人にはなりたくないなと思ってけど
帰省する新幹線内の中では大抵泥酔している


なりたかった自分になれないことと
なりたくなかった自分になってしまうことは
必ずしもイコールでないというところで
自分は油断しすぎている


このままいくといつかビニール傘で
ゴルフの素振りをするオジさんになってしまうんじゃないか



でも、振りぬいた傘のその先の
晴れた青空の美しさに
いつまでも目を細めるオジさんで僕はありたい