一作

石川寛, 好きだ、

好きだ、 [DVD]

毎日ギターを抱え川辺で同じ曲を練習し続けるヨースケ
ヨースケに仄かな恋心を抱きながらも
ずっとそれを口にできなかったユウ

現実と社会の冷たい流れの先に
１７年後、それぞれの事情と冷えた心を抱え
彼らは同じメロディーの元に再会するが・・・

職場の子に勧められた一作

見始めてすぐ独特の空気感で何となく気づいたけど
tokyo.soraの石川監督の作品だったんだな

あえて明確な台詞などを用意せず
場面設定だけを俳優に伝え、自由に演じさせたというだけあって
言葉と言葉の行き来や間
人の動きや感じ方のニュアンスが
実際の人間のそのものらしくてとても自然

逆にそれをやれた俳優陣は本当にすごいと思う
西島氏が素晴らしい俳優過ぎて
寂寥たる感情移入してしまった（笑）

これはある意味もう一つの秒速だな・・・

口に出来なかった想いが言葉に辿り着くまでの
「好きだった自分」に帰るまでの１７年間の２人の物語