一作

佐藤大輔、伊藤悠, 皇国の守護者

皇国の守護者 (3) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

これも某盟友に勧めてもらった作品

これがすごかったというか
正直、この作品と「三月のライオン」に出会ってなかったら
自分の漫画観は全く違ったものになってただろうと思う
出会わせてくれた盟友には本当に感謝している

架空の小国、皇国（仮想日本）が
大挙して攻め込んできた帝国（ロシア）の大軍相手に
寡兵にして勝ち目のない戦いを挑んでいく話

戦略的な面白さやスリリングさももちろんあるけど
まずはとにかく言葉のインパクトが強烈

「莫迦と勇者は命の値段が違う。君のは？僕のはどうだ？」
とか
「ならば、ありとあらゆる道徳を守って勇敢に戦うとでも？
半日後には、みんな揃って討死にだ。そんな運命、少なくとも僕は御免こうむる。
死して無能な護国の鬼か、生きて姑息な弱兵か・・・
どのみち地獄に落ちるにしても、せめてものこと、納得だけはしていたい」

とか、とんでもない台詞だと思う
一言で作品の空気を作るというか、目が醒める心地さえする
この辺は小説が基になってるからってのもあるのかや

新庄大隊長が戦場にて覚醒していく様は本当にゾクゾクするが
殺し合いの場では人はまともに狂うしかないのだなと
狂気の在り方を知る一作