- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01/30
- メディア: 単行本
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最後のレコーディングに挑む売れないバンド
やりたいことを演らせてもらうために出された条件は
一発録りで終えること
その一発にバンドが込めた想いは
やがて時を超え人や未来を変えていくことになる
高校時代一緒にバンドを演ってた盟友に
「この本は君に読んで欲しい」と勧められた一作
この本を自分が勧められる理由ってすごくわかるなw
スタイルにしろ音楽性にしろオルタナを貫く音楽人にとっては
成功とか金じゃない部分で音楽が果たされるってのは
何よりの究極だと思うから
ただ、伊坂先生の作品って人の心の推移とか滲みとかで描くというより
展開で持っていく感じが強いので、そこが気になったというか
どちらかというとその音楽や想いが「報われた」というより
「結果としてこうなった」のように感じたかな
それでも話としては面白いけど
個人的には、一緒に収録されてる作品「ポテチ」が
モーサムのあの曲(伏せられてるが好きなら一瞬で解る)から
ヒントを得て書かれたってのをあとがきで知って
とても胸熱だった
「そうそう、あの曲聴いたらこんな心地になる!」ってモロで嬉しかった