季節よ移ろわないで

秒速5センチメートル」という映画では
離れ離れになってしまった幼い恋仲の二人が
なんとか手紙をやりとりしあったり
遠い距離を旅して会いに行ったり・・・


あの当時の通信事情だからこその
辿たどしくも純粋な想いの行き来だった
・・・それ故に現実的な結末を迎えるわけだけど


これ、今みたいにボタン一つ二つで
相手の近況が知れたりやり取りできてたら
全然違った展開になってたんだろうなと

(タケキ君は携帯でメールを打ってたけどあれは送れてない: 小説参照)




人生キレイごとじゃないとは思うけど
下世話なくらい全てを知りながら生きるのは
判断できるだけの現実を思い知りながら生きるのは・・・
感情より生々しく簡単に言葉を伝えられるのは
良いも悪いも想像できる「心」を持った人間の何かを
殺してるようにしか思えない時があるな


唯一、心と心中できる動物として