窒息

争いのない世界なんて望めやしないさ
息を止めて見渡すよ隙間のない交差点を
君の孤独に触れようとする全ての煩わしさを
僕はこの手で消し去りたい
命を汚し罪を犯しながら


もしもそれが間違いでも間違いで生きてゆける
君が笑って髪がなびく
ただそれだけで


走るほどに細胞が死にゆくよ
うしなわれるもので今は出来ている
そこに意味を一つ残したくて
君を忘れない


背伸びをしたら見えてしまった
馬鹿げてる向こう側を
諦めたなら倒れこんで
転げまわって遊びに行くよ


例えそれが海の底のような窮屈な暗黒でも
君を想う狭い鼓動はどこにいたって
僕らしい窒息さ


執拗なほど今は求めてくるよ
貪ってきたたくさんの時の対価を
身を切るようなシビアを生き延びて
それでも
君を忘れないままで