ヘッドライト

温い闇にただよう ヘッドライトの行く先は
臆病で頼りなくて 僕ら笑って指さして
デコボコ揺れる道を 同じくらいはしゃいだ
今だけが千切れたまま 転がっていけたら


軽はずみな願いも 背負った追い風に
いつも僕らはまかれて
サヨナラを口ずさむ


後ろ向きに離れ離れ一歩
元気かなって振り返っても一瞬
やがて降り出した雨に濡れて
イロもにじむ景色を行くよ

 

速度上げる日々が 全てを引き伸ばして
ずいぶんと遠くまで 見えなくなりそうなほど
僕はまだあのときの ヘッドライトの行く先が
ギリギリに届くココで 臆病な未来見つめてる


今も風がめくる ページのその先で
いつか会えたら小さく祈りだけ歌にして
繋いでいくよ
光が臆病に叶うまで


走る時にただ追われてまだ
闇の中で振り返るよきっと
今も降り止まない雨を見上げ
イロもにじむ景色を行くよ


君のにじむ景色を行くよ