- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/10/04
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (14件) を見る
行き届いたサービスとケアを求める。
それを成し遂げられる国と心が完璧さに向かっていくことは
悪、と同時に細かな疑惑にさえも徹底した対応をしていくことになる。
高額な税金の反面、国民への保障、ケアの行き届いたデンマークで
幼女への虚偽の性的接触を疑われた男性の話。
「それでもボクはやってない」が法廷でのやりとりを主にした冤罪作品なら
こちらは人の心に向き合って突き詰めた作品。かなり重かった。
ネタバレに近い一言に表すと、「人の心に解決はない」になってしまうほど
映画の作品後にも視聴者にも重く永い問いを残す。
人間がキャラクターではない。人として複雑であるからこそ疑わしい。
でも、人として複雑であるから美しい。
そして複雑は最後まで清算し切れない。
ヒューマンドラマの類としてはとてもつもなく素晴らしい次元で
だからこそ重い。
おくこさんに勧めてもらった一作。
ただ、ミケルセンがカッコ良過ぎてこの人がロリコンの変態でも
日本なら下手したら赦されるんじゃないかと思ったくらい
この国のイケメン文化は歪んでいる(問題提起)