深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいてる

元少年A, 絶歌

絶歌

絶歌

ボタンを掛け違え続けた果てには断崖しかない。


機能の、現実への少しの認識の違いの連続だけで
スムーズに殺人を意識出来るくらいの
精神の不具合・・・それに及ぶまでの発達というのは
在り得るんだとは思った。


悪魔と人の違いじゃない。これは人間と人間の差。



ただ、狂っていると言われる人間は
あくまで狂いたくて狂ってる部分があるんだと僕は思ってる。


それが実現できているという彼の自負が常時垣間見えたことに
とても不快感を抱いた。



当時から情報を知らなさ過ぎて、遺族の方々のお気持ちなどは正直察し切れないが
(そんな形で興味で購入したことは申し訳ないです)
この本は、作品になり得てしまっている。
だからこそ世に出すべきではなかったのだろう。