未来世紀

一匹の虫を殺したことによって起こったエラーによって
一人の人間の人生、周りの人たちの生活が次々に混乱していく・・・


いつかの近未来のどこかの国の在り得そうな一幕。
社会が情報化うんたらと言い出す前にその危険を風刺し皮肉った一作。



リアルであるかどうかばかりで試される現在の社会派の作品は
それも提示とは思うし、現実を伝えることもまた使命はあるけど
あくまで「映画」というエンタテイメントの次元で
笑えたり楽しめた後に一つ二つ疑問を持ち帰らせるこの時代の作風のほうが
一枚上手だと思ってしまう。
危機は危機感のままでは伝え辛い。



それともまだ笑えたり楽しめるレベルで問題を取り扱えたということなのだろうか。