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人生に奇跡なんておこるはずがない



今1さえ叶えられない人間が
いつか100や1000を生み出すことなんてできるはずがない



小さな街や身近な誰かにさえ振り向いてもらえない音楽が
或いは慕われない人間が
不特定多数の共感によって成り上がろうなんて
冗談も甚だしい


自分のことなら言い訳も弁明も出来るだろう
でも世界は他人事で評価される場だ



このバンドを初めて約一年
歳もあるし状況もあるからこれが最後のチャンスだと思ってた
全てを懸けてきただけに・・・
一向に結果が出ないことも
それに麻痺しつつあった自分たちにも常にイライラしていた



そんなライブと日々の繰り返しと
盟友達のこの世界からの相次ぐ離脱のショックで
いつの間にか自分の精神は摩耗しきっていて
最低の結果に終わったこないだのライブから帰ってきたとき
自分の中の最後のラインが完全に切れてしまってたのを感じた



音楽は結果が全てじゃないし
むしろ意味合いが結果になったら違うものになってしまう
でも、おれが結果の為にずっと考えてきたこと
流してきた汗や、乗り越えてきた辛かった日々の全ては本当に純粋だ
それだけは断言できる



違うものに変わり果てたとしてもそれを手にしたかった




地方人という特殊な立場からの事情や
仲間・・・ベースのケイ君のステージ上での鬼気迫る抗いや
終演後の熱意を目の当たりにしなかったら
おれはバンドを続けていくことも考えられなかったかもしれない


少なくともここが自分の地元で道なり程度の挑戦だったら
大切な人が今も近くにいたのなら
おれは確実にギブアップのボタン押していたと思う



ただ今は自分の熱意の全てに疑問符がついていて
どこに向かっていいのかわからない


全てに疲れている