空港

出発を待つ賑やかなロビー君とただだ黙ってる
出口のような入口のような旅立ちを前にして


喜びさえも寂しい気持ちも連れてどこまでも行く
僕らの今は一瞬のようで永遠の映画のよう


似たようなゲートを潜って同じ空を飛ぶそれだけの


冗談みたいに君が笑ったその一コマのハイライト
まだ続いてくさよならのその先を照らす


朝の陽に光るピカピカの翼で
ここを飛び立つ
いつの日かきっと今日を思い出す
君といた空港を


忘れた頃に君が歌った懐かしいあのメロディー
変わったことと変わらないものどちらにもこだまして


ボロボロになるまで羽ばたく鳥たちのように空を目指す


冗談みたいに君が笑ったその一コマのハイライト
大事なものは一つだけでそれだけでいい


夜の静けさに映る星を灯し
旅路は続く
諦めなかった物語の続きを
君に話すまでは