毒ガスの森

死に至らない毒で頭がしびれて
生きる意味を探してしまう
スリル程度では試せない命がただ
時々疼き君を思い出すよ


触れ合うことを禁じられた一人が今更
孤独に憧れて襟を立ててみても


北風も太陽も穢れた街で
残り時間の美しさが霞む目にぼやけてる


遠く離れてる君への便りはまだ
独り言のようにハウリングしてる


愛や恋の正体もわからぬまま僕ら
森の奥でその灯を探し求め


もう覚めない悪夢でもまた会いたいな
互いの掌がどれだけ毒されていたとしても