百聞と一見

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幼心の赴くままにあれこれ不思議に思って
「これは何?」「あれはどうやってやるの?」と訊ねるたびに
親に「自分で調べなさい」「自分で考えなさい」と
言われながら育ってきた。


でもそれは突き放されていたわけではなく
いざという時々に自分で調べたり考えるようになるよう
促されて来たんだなと思う。感謝している。


おかげで電車で座れないときにはもっぱら
ウィキペディアを開き日々の疑問を調べ続ける狂人になれました。


なので接客をしている時、掲示も展示も何も見ずに
「何があんの?」と不躾に聞いてくる人に出会う度に思う。
お前怒られるぞ!うちのお母さんに!



しかしある日職場の主婦にそんなことを愚痴っていたら


「え?聞いたほうが早くない?」


え?正論じゃん。



違う教育を受け、違う角度で真っ直ぐ生きてきた人達は
手間をかけて調べるより誰かに聞きなさいと学び
それが行動規範になっているのかもしれない。


何だか単純に「このインスタントバカが」とか
否定できなくなっちゃったなあ。


聞かれても絶対教えないけど。