昇る猿

Around The World

Around The World

誰かが幸せである時、それを支える人がいる。


人の休日の充実は他人のサービスが支えている。
全人類が休日の1日は存在しない。


それは一瞬だって完全なる平和や平穏が訪れないことに似てる。


祝日に出勤する度に思う。



人として祝わうはずの、祝われるはずの時間を擲ってでも
出し抜きたいと思うほど利口な猿がこの世の隙間をスルスル昇る。


昇る猿の一匹として建国記念日に出勤した。



全ての条理を下品に凌駕してでも、おれはバナナに届きたいと思っている。