生まれた時からアルデンテ

生まれた時からアルデンテ

生まれた時からアルデンテ

一つの行為や興味を突き詰めると
その先に浮かぶ一つの星のような壮大さに辿り着く。


そこで生まれ暮らし死ぬたくさんの人や心が
それぞれ嬉しかったり悲しんだり、哲学している。
進化の加速と温故の重みで推移する時の中に
一瞬の美しさがあり永久みたいな趣があり
変わってしまう現実がある。
変わらぬ愛がある。


文学でもスポーツでも音楽、食や風俗でも同じ。
オタクだけが行ける次元。生ける世界。



おくこさんに借りた一冊。


食にまつわる観察と感情について書かれたこのエッセイは
グルメガイドというより執着しまくったその道探求譚に近い。
旅だなこれは。



うわ!これ食べたいなあ!この店行ってみたいなあ!!というよりは
(いや、なるけど)
自分が好きな何かに対する感情を見つめ直したくなる一作。