- 作者: 平野紗季子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2014/04/24
- メディア: 単行本
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その先に浮かぶ一つの星のような壮大さに辿り着く。
そこで生まれ暮らし死ぬたくさんの人や心が
それぞれ嬉しかったり悲しんだり、哲学している。
進化の加速と温故の重みで推移する時の中に
一瞬の美しさがあり永久みたいな趣があり
変わってしまう現実がある。
変わらぬ愛がある。
文学でもスポーツでも音楽、食や風俗でも同じ。
オタクだけが行ける次元。生ける世界。
おくこさんに借りた一冊。
食にまつわる観察と感情について書かれたこのエッセイは
グルメガイドというより執着しまくったその道探求譚に近い。
旅だなこれは。
うわ!これ食べたいなあ!この店行ってみたいなあ!!というよりは
(いや、なるけど)
自分が好きな何かに対する感情を見つめ直したくなる一作。