100万マイルかなたでも

「私達には2人の写真が存在しない。
だからそれを曲にしたの」


OSのサマンサが人間であるセオドアに語るシーン、流れる音楽で
自分の中の何かのピントが合った気がした。


かつて僕の友人は
「人の感情、恋なんてものは脳内に走る電気信号みたいなものだ」
と語っていたが、その言葉に基けば
全ての帳尻さえ合ってしまう。



何百万もの人の思考回路でプログラミングされ
日々の経験によって進化し続けるOSと
細胞を再生させ続け、過去を積み重ねて大人になる人間は
ほとんど何も変わらない。
想像と創造に差は存在しない、


唯一のことは、過ぎた時間が
重なり続けた言葉が尊いということだけだ。



おくこさんから勧めてもらった一作。


近未来のラブストーリー、それは
自分にとっての恋とは何かを探す物語。


久しぶりに映画観て泣いてしまった。