心の遭遇、悪魔の対面

William Burroughs Kurt Cobain, The Priest They Called Him

The Priest They Called Him

The Priest They Called Him

録音された音楽は一瞬の交差点。
背負って来た荷の内容や重さと、お互いのスピードをもって
交わるその場所その瞬間。


作品は過去から今までと、今が全てであって
そこからまだ未来は伸び続ける。
それがアフター作品としての意味合いがあるのか
影響された部分があるのかは別としても。



小説家、ウィリアム・バロウズの詩の朗読の裏で
ニルヴァーナカート・コバーン
ほとんどノイズみたいなギターで「きよしこの夜」を弾き続けるこの作品。


後に自分の頭をショットガンで撃ち抜いてしまうカート
悪魔に取り憑かれ妻を射殺することになるウィリアム。
遭遇とは何かを考える。


運命も必然もありえないとは僕は思っているが
その後を宿命だったと言わせてしまう程の
因果の全てと、何もかもが未来まで突き抜ける速度と力を持った
一瞬というのは存在するのかと思ってしまう。



ほとんどの言葉も理解できないし、ギターも掴みどころがないが
最後まで一言も発することも集中力を切らすことも出来なかった。