マリオの涙

Blood Sweat & Tears, Morning Glory

Child Is Father to the Man

Child Is Father to the Man

「私、高校の頃以来一回も涙流したことないわ」


職場の同世代の女性の方が言い出したこの言葉に
天地が引っくり返るくらい衝撃を受けた


おい、嘘だろ・・・おれなんて少なくとも
一週間に一回は涙流してるわ、少なくとも


僕らは高校の頃から約15年を過ごしているわけで
単純計算でいくと自分は700回以上は涙を流してることになる
0対700という異世界コミュニケーション



いや、15年間涙を流さないで生きるなんて
15年間マリオを死なないでプレイし続けるくらい難しいだろ
死ぬだろ、マリオ


どれだけ注意深くプレイしても
何それって仕掛けを避け切れずに死んだり
自分が蹴っ飛ばしたノコノコのバウンドで死んだり
クッパ強すぎて死ぬだろ


それって泣くことと良く似てると思います
様々な涙の流れるタイミングが訪れることと
マリオがあらゆる死に方をすることは



最初のクリボーさえうまく潰していく事も出来ないような
涙コンテニューの日々も
スターを宿して何も寄せ付けない無敵な孤独の疾走も
何だかどちらも物悲しいようだ



僕らの中に涙が存在し続ける限り