永遠の出口

森絵都, 永遠の出口

永遠の出口 (集英社文庫(日本))

永遠の出口 (集英社文庫(日本))

知りえないこと、感じられなかったことは
言葉にも音にも作品に成り得ない



森先生は世の中の多くの人が青春と口にする時期を
青だけに留まらないもっと多彩の春として・・・
単色ではなく、淡色として見えて感じていたのだなと思う


最初、森先生の小さな頃の自伝だと勘違いして読んでたくらい(笑)
生々しく、その年頃ならではの視点と
感じてきた真実に基いてる域の感情で作品が息づいてる



あの頃、解り得なかったことは
今でも自力では解り得ない


ずっと感じてしまっていた誰かの言葉で音楽で
やっとそれを知る


本当に切なくてどうしようもなかったことを
その分、乗り越えた先の永遠のような未来が存在したことを