実感、そして死

フョードル・ボンダルチュク, アフガン

アフガン [DVD]

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日本人学生が兵士として志願する為に
シリアへ渡海しようとしたとか
もう、兵士になって戦って帰国した人がいるとか
そんなニュースを目にした


生きてる実感が欲しかった類の
実感ジャンキーな理由だった気がするが
死を身近に感じる環境に生きることが
生きてることの実感なのか


死を臨んで生き
死ぬことが達成になるのか




恋人を祖国に残してきた素朴な青年、家族の為に戦う父親
本当の美しさを人を殺す兵器や狂気に見出す芸術家
虚勢を張り常に仲間を虐げるが
最期には仲間の為に命を懸けて戦う者・・・


この映画の中で、ソビエト空挺部隊に志願した若者達は
それぞれに懸ける想いや、願いがありながら
映画としてちょっとマズイんじゃないかと思うくらい
みんな一瞬で死ぬ


下手したら主人公クラスの人物がフレーム外で爆死する


これがシリアスにドライなロシア映画で
それが、本当の生死が存在する戦い



生き永らえてこそ何かを為せるとまでは思わんが
死への単純な直進は、その距離も時間も
世の中からしたら火傷すら遺せない火花みたいなもの


そんなもの現実でも真実でもない