ネヴァーエンディング

母親が他界した時、自分はもう二度と
心底まともに笑うことは出来なくなったんじゃないかと思った
どんな勇気や意志を口にしてみても
どこかで不自然に思えた


悲しみを知ってしまった心は常にマイナスから始まる
喜びに到達するどころか、平静の0を保つ為にさえ
常に気を張ったり
支えや足しになってくれるものを求め続けなければいけない


その負を負う心は今もずっと続いていて
何があっても何をしていても
芯で凍りついている冷静さが消えなくなってしまった



昨夜の呑みの時、自分は
「今が人生で一番幸せ、本当に楽しい」と口にした


それでも、幸せだと思えるのは・・・今まで以上の幸せを知るのは
「普通に生きている」という0に辿り着くまでの何かさえ
常に意識出来るようになったから
そして、1以上が与えてくれるいろんなことを
恐らく誰より嬉しいと思えるようになったから


今を大切に思える
どんな満足や現状より、これが
一番幸せなことなのかもしれない


最後まで愛を信じてきてよかったと思う