モンスター

愛っていう言葉を知らないモンスター
伝え合う為傷付け合うのさ


争いのように抱擁のように
セックスのように虐殺のように
共に生きるその愛おしさを
知り尽くしたい互いを貪って


空腹のままで転がるモンスター
限界の味を死ぬまで知らない


食べつくした命の数を
磨り減らした望みの答えを
忘れてしまうその名前を
生き急いで通り過ぎるだけで


獣のように人間のように
神様のように吹く風のように
何者でもない僕らは行く
スペシャルワンのモンスターさ
誰もが