- 作者: 山崎ナオコーラ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/10/05
- メディア: 文庫
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将来性のない、未来のない恋に意味はないのか
温もりや柔らかさやくすぐったさや
笑ったことの全ては
突き抜けたかと錯覚したくらいの希望は
本当に無意味なのか
未来の為にだけ、今は在るのか
誰もがシュールだ
みんな本来、現実離れしていて自分自身でしかない
ナオコーラ先生の作品を読むといつも感じる
それが個人は自分である生存意義であり
でも、それがあるから社会で悩まなければいけない
だから笑ってはいけない
職場の美人主婦に言われた
「タカハシ君は結婚みたいな世の中の定義に沿った安心じゃなくて
自分なりの愛とか安らぎの形を探しなさい」
涙が出そうなくらい正しくて
涙が枯れるレベルで難しい課題だ
自分が一体何に安心したいのかわからなくなる
どうせ死ぬのに