リトル・バイ・リトル

島本理生, リトル・バイ・リトル

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

等身大という言葉や表現はある種の限定にもなりかねない
その人程度のような


でも等身大、その人程度とは
本当はとても複雑でややこしくて
たくさんの問題を抱えながら
強かったり弱かったりする


島本先生の作品を読むと
いつもそんな彼女の等身大のように描かれた
登場人物に共感する・・・というより
一人の人間とその感情が愛おしくなります



島本先生の作品は今までずっと
おくこさんに借りた短編集しか読んだことなかったので
これが初めて読んだ長編だった


家族との生活や親子問題、恋心や尊敬する先生の存在やペットの死・・・
リトルバイリトルに移り行く日常と想いの一作