君を忘れたこの世界を愛せた時は

BUMP OF CHICKEN, ロストマン

ロストマン/sailing day

ロストマン/sailing day

傷はやがて瘡蓋になり
瘡蓋もいつか剥がれ
細胞は再生し続け
そこはもう傷跡ですらなくなる


もう痛むこともなければ
血で温もることもなければ
目で確かめることも出来なくなる


忘れていく
慣れていくというのは
そういうことなんだろう



でも、そこに傷があったという事実は
いつまでも消えることはなかったんだな
僕はかつて傷があった心で
音楽を想像し、日々に挑み
誰かを愛してきた



地元時代、カフェで働いていた頃
自分が人生最強の片想いをしてフラれにフラれにフラれ続けた人に
ありえないくらいそっくりな人が
職場の新人で入ってきた



何をどう想うかという以上に
想い出のフラッシュバックが凄まじ過ぎて
涙が流れそうだ



確かにここに想いがあった
大切な、傷があった