ディディエ・イヴ・ドログバ・テビリー


前にも書いたとおり、ワールドカップみたいな大会の試合は
基本的にラツィオの選手が出てないと観ることはないのだけど
たまたま仕事の休憩が日本戦の時間だったので
一時帰宅した家でご飯を食べながらパソコンで観た



ちょうど後半始まった辺りかな
コートジボワールドログバが出てきた辺りだった


彼、一人で完全に試合の展開を抉じ開けてたな
しかも得点とかアシストとか目に見える形じゃなくて
流れを変える空気の基点として


実況の人が
「一人だけ次元が違う」って言ってたけど
正にその通りだと思った



ドログバはアフリカの選手としては珍しく裕福な家の出身で
本当は医者になる為にヨーロッパに渡ったんだったと思う
志をサッカーへと移し、そして夢を掴んでいく中で
自分の出身のコートジボワールやアフリカ社会の実情を知り
人目憚らず涙を流したらしい


ワールドカップ出場を決めた最終予選の試合後
テレビカメラの前で内戦を止めるように懇願して土下座したり
(そして内戦が終わる・・・!)
貧しい家庭の為の病院や施設を自分のお金で建設したりと


もはや、一人のサッカー選手を超えた存在・・・いや
超えた何かの為に挑み続ける、サッカー選手だと思う


いつも全てと闘っているような目をしながら




チリ代表のアレクシス・サンチェスもそうだし
サッカー選手に限らずミュージシャン、小説家、アイドル
仕事に懸ける人もそうだけど


人生のどこかで決定的な何かを知ってしまった人
それを背負ってる、抱えてしまった人は
何かが違う


そして、本当に本当に強い