そしてハッピーな奴として目覚めたい

MANIC STREET PREACHERS, WILLIAM'S LAST WORDS

Journal for Plague Lovers

Journal for Plague Lovers

全編、リッチーが残した詩から作曲され
アルビニのアナログレコーディングによって録られた作品


取り戻そうと伸ばした手が触れてしまうものは
改めて感じる「喪失」であることくらいは分かっていたんだろう
その上で掴めた緊張感とか歪な熱なら
それには意味があるのか


自分はこの作品は本当に素晴らしい作品だと思うし
(リッチー期を除けば一番好きです)
レコードだったら擦り切れてるくらい聴きこんだんだけど
でも、聴けば聴くほどこれはリッチーが居ない世界、次元、宇宙の
「良い作品」なんだろうなとしか思えない



ホーリーバイブルを通った僕らは
あまりに苦しみの命の説得力を知りすぎてる
そして、再生のマニックスに光を見過ぎた


その先にまだ人生が続いて
迷路が築かれるってことに戸惑ってるだけなんだと思う



リッチーがここに居たら
この世界をどんな風に切り裂くのか


素直に傷つくことを
それでも清く語ってくれるのか