一作

穂村弘, 人魚猛獣説―スターバックスと私

人魚猛獣説 (スターバックスと私)

人魚猛獣説 (スターバックスと私)

歌人、穂村先生がスターバックスにまつわる
自身のエピソード
投稿者の短歌やその裏話を絡め
その魅力に迫った一作


おくこさんから借りた一冊



まず、スターバックスについて書くという「前提」の
穂村先生の捉え方がすごいと思った


別に何とかフラペチ−ノが美味いとか書いてない
こんな追加オーダーが出来るんだよぉ☆とか書いてない
雰囲気がシャレオツとか書いてない
・・・いや、シャレオツな雰囲気に戸惑ってしまったとは書いてある(笑)
あ、注文が難しくて戸惑ったエピソードもたくさんあった!


それでも、それが面白おかしくも・・・それだけじゃない
ドキドキしながらもスタバに足を運ぶ時の
大人の嗜みに踏み込む感覚
戸惑った僕達を温かく迎えてくれる店員さんとの心の交流
誰かと過ごしたスタバに残る想い出


魅力のアピールではなく、あらゆる存在としてそこにある「スターバックス」を
穂村先生は拾い上げ読む人の想像に優しく描いてくれる



おれ、この本読んで何だか温かい気持ちのまま
数年ぶりにスタバ行きましたからね


無論キョドりましたけど