誤魔化せない事

昔、付き合っていた恋人に
「私のことどの位好き?胡麻粒で言ったら何粒分くらい好き?」
と聞かれたことがある


おれはそんな彼女のレトロファンタスティックな感性がとても好きだったし
たくさん影響受けたなーと思う


それに対しての自分の答えは
「うーん、一万粒分くらいかなぁ」だったのだけど
これは最悪の返答ですね・・・典型的な俗物アンサー



今なら、そうだな
「知ってる?胡麻は種として植物としての生を育っていくと
キレイな白や薄紫色の花をつけるんだよ。
そしてその花言葉は「あなたの為に歌う」
いいじゃないか、一粒だけで
おれはその歌に全てを懸けるから」
くらいはサラッと言えると思う



その今に足りる為の想像はいつも後からやってくる
知識や感性が追いつける日はやってくるのだろうか


一日一日への焦燥に焼け焦げそうだ
胡麻が花を咲かせる前に煎られてしまいそうなほど