勘違いという星の光

奥田亜希子, 左目に映る星

すばる 2013年 11月号 [雑誌]

すばる 2013年 11月号 [雑誌]

ここのブログではもはやおなじみの、地元時代からの仲間
おくこさんの作品「左目に映る星」がすばる文学賞を受賞し
インタヴューと共に、今月のすばるに掲載されています



彼女の作品は前から折に触れ読ませてもらっていて
こないだも書いたんだけど、自分選ぶ言葉オブザイヤーの去年の一言は
正に彼女の作品・・・
この「左目に映る星」の改稿前の作品「ほかの星のあなた」からでした


http://d.hatena.ne.jp/eureka-meghni/20121203
↑これですね


この時のコメント、会合の時の語りで
最後のほうの一段落が自分のブログに強い影響を受けてると言ってくれて
とても嬉しかったことを覚えてる



今日は昼頃、本屋にすばるを買い行き、午後は熟読に費やしたんだけど
読み進めていってここの一段落に差し掛かった時
何というか、もう駄目でしたね
彼女と語ってきたいろんなこと
あの頃、あの頃が次々に蘇って


地元で仕事上がりにキャナリローに行ったあの日から
行徳で室内プラネタリウムの下で呑んだくれた夜から
柏のカフェで「小説を書く」と語ってくれた時から・・・
全ての会合の、全ての言葉達と共に



本当に、世の中からすれば自分たちが語ってきたこと
望んできたことって、戯言で綺麗事であり勘違いだったと思う
そしてそれが及ぼす個人的でしかない苦しみを抱えて生きてきた


でも、そんなその全ての過去や言葉を信じ続けた先にしか
叶わなかった今がここには確かにある


もの凄い瞬間に立ち会わせてもらいました
感謝しかなく感動しかない



おくこさんが居なかったら、間違いなくおれはこんなに本を読んでなかったし
そうなったら確実にこんなに必死こいてブログ書いてなかった
そして言葉フェチなんていう変態になってなかっただろうね(笑)


本当にありがとう


あなたと語り続ける限り
自分が自分を見捨てることは絶対にない