眠らない憧れを あの日捜していた

SOPHIA, 窓の外 街路樹の道

ミサイル

ミサイル

帰りの電車の中暗い町並みを、海辺を駆け抜ける
車窓の風景を見るのが好きだった


高校まで片道1時間半、大学まで2時間半
少年の孤独を特別なものにするには
十分過ぎる時間だったんだろう


青さすら滑り落ち続けて
好きだった暗闇に染まり続けた
厨二のセンチメンタルを超えて
僕は大人の窒息を手に入れた



漠然と自由な未来にどう夢を描いていいのか
わからなかったあの頃
綻びだらけでもうそれとも言えないような夢を生きる
未来と呼ばれてた今


消えない街明かりにあなたの笑顔が滲んで
それでも涙はこぼれない・・・という歌詞が今ならよく解る気がする



電車のスピードでも、流れた時の速度にも振り切れなかった心は
もう簡単に答えにも悲しみにもたどり着けやしない


だからここでいつまでも切ない