遠い恋のリフレイン

T-BOLAN, 遠い恋のリフレイン

BALLADS

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燃やし尽くしたはずの想いは、灰になって
まだ僕の空のどこかを漂っていたのかもしれない
自分でも把握しきれないほどの広さと
どうしようもないその青さの



かつて自分が好きだった人のことを
「大好きなんです!」
と、目の前で声を大にする宣言する相手に出会うという出来事は
何とも言えない・・・遠まわしなアタックと
複雑なくせにフリーな問い掛けを
自分に与えていった


本当の意味での別れ、さよならなんて
存在しないのかもしれない


愛を過ぎて、尚生きていく僕らは
不在の空白を埋める為の理由と
過去から眺めてくる亡霊の視線を気にしながら
これからを一層冷めた現実として
受け止めて続けていかなければならない




今の彼女の魅力を、今に咲く「すてき」として語られる度
僕はその花の色も広がりも知らないまま
手放してしまった悔いに苛まれながら
便宜的な納得で微笑み続けた



「へー!そんなに魅力的な人なんだね!!」


「そうなんです!・・・ところでタカハシさんは推しメンとかいないんですか?」


「・・・ん?い、言うまでもないだろ!古川あいりんだよ!!」





原色である青の深さは
僕のこれからの努力も術も及ばないまま
全てを湛え続けていくのだろう


視界と感覚の届かない先でこそ光り輝くものが
本当の美しさなのかもしれない


そう気付いたとき僕らに出来ることは
深みを増した青の空に浮かぶ想いを
掠れそうな声で今も
恋と呼び続けることだ






・・・所属している某バンドのメンバーにジュリナ推しが居た


過去好きだったアイドルを好きな人に出会うって
これ相当な衝撃波だなこれ