- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2009/02/20
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資産家の息子として産まれた真知寿は
その環境と絵画の才能から神童と可愛がられ
特別に育てられてきた
会社の倒産と父親の死後
家を出ることになった一人きりの真知寿は
厳しい親戚の家、住み込みの新聞配りから工場
美術学校と環境を転々としながらも
それでも絵を書くことに拘り続ける
まるでとり憑かれていくかのように
やがて職場で出会った幸子と結婚し
良き理解者と家庭を手に入れることになるが・・・
盟友いっしー君お勧めの一作
これは何かを表現してる人
それによって何かを為そうとしている人にはかなり厳しい作品だな
芸術における自意識の幻想と現実の価値
それぞれを痛烈に皮肉として、そして時にもはやユーモアとして突きつけてくる
流行り廃りによって作風を変えることを求められる世の中も
モノマネや突飛さに術を求めるアーティストも
全てに命を懸ける狭苦しく燃える情熱も
どれも可笑しさであり、良くも悪くも愚かである
・・・皮肉であると
多分、これは今の業界に対して
そして監督自身が自分のこととしても
見つめ直したかったことだったのかなと思った
実は、かつて好きな気持ちのままに描いていた頃の絵が
気付かれないまま遅れて評価されていたという所や
死線さえ超えた先に
人生においてアートよりも心に描かれる美しさがあるというそこに
希望と答えを望むかのように