アネト

長い人生の道のりの中で
見落としてしまうくらいの小さな交差点で
肩がぶつかったかぶつからなかったかくらいの
一瞬の接点だった関係が
その長い道のりの旅にとって
かけがえのない大切なものになったりすることもある


不思議なもんだと思う


「話を聞いてくれてありがとう」
と言う自分に


「違うよ。私が聞かせてもらったんだよ」
といつも応えてくれるこの人を
おれは一生尊敬すると思う



どんなに孤独に慣れても
誰かを守れるくらい強くなっても
何もかも解り切ったように老ける日が来ても
ずっと甘えると思う



実の姉のように感じとる