一冊

森博嗣, 封印サイトは詩的私的手記―I Say Essay Everyday

スカイ・クロラなどの代表作で知られる
森博嗣氏のブログをまとめた一冊



「まさか小説を読まずにこの本から読む人はいないでしょう」
と本人が書かれていましたが
そのまさかの一人になってしまいました・・・
(何で手にとったのかは覚えてない)


ミステリー、サスペンス、シリアスを産み出す裏側の
和やかで平穏な日常しかり(プラモばっかり作ってるw)
・・・かと思うと物事や世の中の価値観を
一線に切り裂くように、鋭い一言でズバッと断罪したりと
一小説家、一個人の「ブログ」として本当に興味深かった



何というか合理的な人だなと思った
作家って不器用が祟って・・・あるいはそんな生き方が嵩じつつ
はみ出したり遠回りしてしまった距離や感受したものを
作品として昇華していくという印象があっただけに
ちょっと驚きだった



内容とは関係ないけど
この本について某盟友と語ってる時に
彼女が森先生のことを「魂が孤独な人」と称したんだけど
その「魂が孤独な人」という言葉に象徴される人種の中に
おそらく自分も含まれてしまうんだろうなと思ったら
ここしばらく息苦しかった・・・