- 作者: ジョージ秋山
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
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貧しさが故に母を失った蒲郡風太郎
少年時代に金の力への執着にとりつかれた彼は
次第に金のためなら手段を選ばない大人になっていく・・・
ドラマから先に見て、かなり経ってから原作を読んだ
そんな過程を経てるからなのか
原作を読んで思ったのは
「あのドラマはよく出来たドラマだったんだな」ということ
漫画での風太郎がある種デフォルメとしても
振り切れた象徴としても逸脱した悪であるのに対し
ドラマの風太郎はまだ現実世界の悪人だったなと
公害や政治の汚職まで描いた
漫画の社会性に訴えかける部分も素晴らしいが
自分的には最後まで金と身近な人間と
罪悪感レベルで病み続けてる
ドラマのやりきれなさが好きだった
そして、これをああ演じた松山氏は天才でしかない