一作

ジョージ秋山, 銭ゲバ

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

貧しさが故に母を失った蒲郡風太
少年時代に金の力への執着にとりつかれた彼は
次第に金のためなら手段を選ばない大人になっていく・・・




ドラマから先に見て、かなり経ってから原作を読んだ


そんな過程を経てるからなのか
原作を読んで思ったのは
「あのドラマはよく出来たドラマだったんだな」ということ


漫画での風太郎がある種デフォルメとしても
振り切れた象徴としても逸脱した悪であるのに対し
ドラマの風太郎はまだ現実世界の悪人だったなと


公害や政治の汚職まで描いた
漫画の社会性に訴えかける部分も素晴らしいが
自分的には最後まで金と身近な人間と
罪悪感レベルで病み続けてる
ドラマのやりきれなさが好きだった


そして、これをああ演じた松山氏は天才でしかない