帰宅後の心はどこか 外気に魅せられているから

熊木杏里, 夢見の森

殺風景

殺風景

こないだ弟が
「お母さんが車の中で熊木杏里を聴いてたよ」
と言ってて笑った


何のアルバム聴いてるんだろう?かなり気になるな
やっぱベストなのかな?
あのベストは稀に見る良質なベストだしな


・・・ただ熊木杏里の魅力はオリジナルアルバムにあると思う
その時期その時期での違いを楽しんだり
移り変わりにこそシンガーソングライターの人間味を感じたり



熊木杏里のファーストアルバム


あの時代に多発した自己告白系シンガーソングライターの中で
何とか尖っていたかったんだろうなと
「親の影響でフォークばかり聴くんです」と言ってただけあって
少し時代とズレたメロディーと、フォークの情緒が
どうにかして彼女の音楽のアイデンティティーを確立させている


ここから初期三作くらいの尖り具合は
最近の熊木杏里から入った人はキツいだろうなあ                                                                             
                      

  
「無心の心あるものに 幸せの意味を問えたなら
夢見の森は鮮やか この目にもそう映るのかい」


ここの下りとか個人的にはすごく好きなんだけど
今じゃあ書けない・・・というか書かせてももらえないだろう   


                                                                               
ただ、SHUUBIもそうだけど「わからない人にはわからなくていい」みたいな
ツンツン表現者として登場した彼女たちが
様々な障害や挫折を乗り越えながら、まるで一人の人間に還るのように
優しさやぬくもりを手にしていく様には本当に胸を打たれる 




当時名古屋の学校に通っていた自分は
通学中に金山にある有名なCD屋によく寄っていたのだけど
その店ではデヴュー当時から熊木杏里をピックアップしていた
すごい先見の明・・・というか
見えてた先が遠すぎてしばらく報われなかったなw


熊木杏里に歴史あり
ニューアルバム発売を記念して
不定期にゆるゆると全アルバム紹介をしていきます