ペテルギウス

タールのような日々を泳ぎきって
油まみれの手で君を抱きしめる
ギリギリに搾り出した苦笑いを
どうか素敵だと笑って欲しい


意味なんてなくていいさ
理由だけで生きていこう
上を向いてどこまでも歩くよ
俯けば溢れてしまうから


夜空の星の光が
いつかの夢を瞬いてる
とおい昔のことを
一つ一つ集めて
死ぬまで忘れられない
星座にしよう


着膨れの嘘でシミだらけのココロを
もっと深く包み込む
凍えるくらいの暗闇の底から
君と空を見上げてる


意味なんてもうなくして
それでも忘れられない
時の流れが優しいくらいに
全てを赦してくれても


今更手を伸ばしてる
光に変わった僕の夢
やっぱり届かなくて
苦笑いでつないでゆくよ
僕だけの星座にして


誰にも言えない恥ずかしい名前を
二人の秘密にしよう


夜空の星の光が
いつかの夢を瞬いてる
とおい昔のことを
一つ一つ集め全てが
忘れられない


それでも手を伸ばしてる
光に変わった僕の夢
届かないとしても
苦笑いで歩いていこう
君と僕の星座にして


タールのような日々に浮かぶ夢の光は
もうどこにもない恒星