トルーマン・カポーティ, 冷血
- 作者: トルーマン・カポーティ,佐々田雅子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/09/29
- メディア: 単行本
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カンザス州で起こった一家4人惨殺事件
犯人の生い立ちから凶行の動機・・・その後
事件を巡る様々な人間模様を生生しく描いた
ノンフィクションノヴェル
某盟友に薦められ
あの村上春樹先生も感銘を受けたというこの作品だったけど
自分にはいろんな意味でキツかったなと
まず訳文に慣れてなさ過ぎるってこと
完全に慣れてないが故なんだろうけど、言い回しが掴みづらいところが多くて・・・
あとは外国人名に馴染みがないせいで
「スーザンて誰だっけ?」って何度も認識し直すハメになることばかりだった
これはおれの踏み込み不足ってのもあるんだろうけど
ただ細部が把握できないどうこうなんてどうでもいいくらいに
現実をノンフィクションとして描く術と
それを描くために調べ上げたであろう情報量にはもはや閉口する
誰かの人生を捉えて描くために
自分の人生を懸けたというレベル
ペリーの悲劇と孤独な人生の果ての凶行
そしてその後の心の揺れは
狂気でも特別でもなく
人間の悲しみの行方でしかなかったように思える
読んでてつらかった