一作

黒乃奈々絵 , PEACE MAKER鐵

PEACE MAKER鐵 (6) (ブレイドコミックス)

PEACE MAKER鐵 (6) (ブレイドコミックス)

誰に薦められる訳でもなく
職場の休憩室にずっと置き去りにされていたので
いつもの本などを忘れた日に読み始めた作品


新撰組を基にしつつ史実とは異なる新たなエピソードや
作者の観点から解釈を盛り込んだ歴史フィクション作品


最初こそ「なんだこれ、最近流行の歴史萌え漫画か?」と思ったし
実際に女性好み、受けを狙った部分が多くは感じるけれど
それそれと思えるほど話は面白い(特に「鐵」になってからは)
本流は歴史に則りながらも人物描写をオリジナルにしていくってのも
斬新だなと思った


この6巻が5年ぶりの発行ということで、続きはいつ出るのかわからないけど
新撰組を描いたらその先はどう書いても悲しい結末しか待ってないだろうに・・・
一説には人物の死を描くのがつらくて
作者の筆が進まないというのがやはりあるらしい


この手の漫画や映画を見ると必ず
美談にしやがってとかドラマチック過ぎると批判する人が居るが
それは実際に、歴史上において人生を美談として成す為に平気で命を擲ったり
ドラマチックより苛烈に生きた人間が数えきれないくらい実在したってことを忘れすぎ