I know I believe in nothing but it is my nothing

自分は通ってた大学でビジネスやビジネスにおけるコミュニケーションを学んでいた


当時は新しい試みの新しい学部だったけど
時代の求めるものに合っていたらしく急成長を遂げて
今となっては当時の自分の偏差値では到底考えられないくらいの
高レベルの学部に成長してしまった


自分から志願して入学しておいてなんだけど
おれはそのビジネスやその場でのコミュニケーション
利害を胸に秘めたモノ同士の関わりにつくづく嫌気がさして
しょっちゅう講義を抜け出して
外のベンチで一人で音楽を聴いてた



今になって志す何かを仕事にしようと思うと
正にその類のコミュニケーション、関わりが重要になってくる
大切だったんだなとつくづく感じる


人付き合いの悪いことで名を馳せるおれも
それは割り切ってでもやらなきゃなと思っている
行動している


でもその度に胸に一物抱えるように感じてしまう
一体これは何なんだろう
人と話す度に思うんだ
やり方を考えることも人と関わったりすることも楽しいけど
おれは音がどうとか言葉がどうとか
本当は音楽の話ばっかりしたいんだって


もしくは早く帰って
インスピレーションの為に時間を使いたいって思ってしまう


おれは自分が有名になったり大きな舞台に立つことよりも
今、この音に適う言葉を表すことばかり考えてる
ずっと考えて
命がけで願ってる


生きていくために、日々方法を生きなければいけないけど
そうして行動していくけど
どこまで行ってもおれにとっては
表現が全てだ
それ以外の何物でもない



気付いたことは
おれは音楽というエンタテイメントを仕事にしたかった志願者じゃなくて
ただ単に音楽に狂ってた狂人だったってこと



利害を諦めて、そのくせに未来に不安だった
あの頃の自分をひと時でも救ってくれた
音楽だけは嘘にできない