一冊

川上未映子, そら頭はでかいんです、世界がすこんと入ります

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

某盟友に勧められた一冊
川上先生のデヴュー前の日記、ブログをまとめたもの


これはめちゃくちゃおもしろかった
文の中の言葉への想いとかリズムの考え方まで感じられるほど
日記とは言え細部にまで表現の神経が行き渡っているようで

何より物事の捉え方がおもしろい・・・おもしろいというとバカっぽいが
人と違う、その人独特なんだなと


最近思うのは表現の世界においてアウトプットの部分の能力なんて
手法や技術なんてものは
結局、それほど大きなファクターにはならんのじゃないかということ


人間なんて日々の影響と刺激によって作られているようなもの
だから、それよりずっと以前に
自分の中へ何かをそれを受けたり取り込む段階で
インプットの時点での感じ方にほとんど全てがあるというか
決まってくるように思える
感じる今の全てに
全てがあるように思える