ステイリー

花畑を踏み荒らす気にも
なれなくて迂回する
賑やかな君に手を振ったら
オルタナの丘で寝転んで


地平線、影絵のような
わかりやすい世界を馬鹿にして
絡みついた複雑なコドクにたそがれて
泣いていたんだよ


僕たちが生きている意味なんて
信仰じゃ計れないけど
僕たちが生きていくその理由も
心臓の騒ぎに消されるさ


たかが愛とたかが神と
笑ったその後に寂しくて
君に会いたい救われたい
でも悪魔を殺せない


毒を吐いて穢れを吸う
奇麗な嘘に見とれながら
叶うことない覚醒の中で
羽の重みと空に潰される


無様に這いつくばった魂で
オルタナの丘で唄ってる


地平線、影絵のような
わかりやすい世界が滅ぶまで
そして君がいつか僕に気付いて
手を振り返してくれるまで