YU-GEN

何かでmixiを漂流しとった時にたまたま
名古屋の天白出身で音楽を演るために上京してきたという
同い年のドラマーのページに流れ着いた


天白と言えばおれが名古屋に住んどった頃の本郷から近くて
友達も住んでたのでよくチャリで遊びに行ってたので
偶然や感慨深さで思わず彼のページをいろいろ見てしまったのだけど
その中の日記に何気なく目が止まった


自分と一緒に上京してきたメンバーが就職の為に愛知に帰るという話だった
みんなで送別会を開いて快く送ってあげようということになったのだけど
自分はいろんな感情を抱えながらも結局どうしても行けなくて
スタジオに籠ってずっとひたすらドラムを練習したって書いてあった


おれにはまだ何が何でも演るべきことがあるからって書いてた


ありえないほどにその気持ちが分かって涙すら出た
どっちがいいとか悪いとかじゃなくて
やっぱり地方から出てきた人ってのは完全に感じ方が違うと思った


以前からの環境や人との繋がりが一切切れるってこと
何物からも一ミリも守られないってこと
・・・そして帰る場所が存在するってことで
挑戦に明確な終わりが存在すること


この何でもかんでも白々しく示され、バッサリ切られるって感覚は
独りに千切れてみないと絶対わからんよ


現実現状、おれの眼前にもいろんなものがちらつき始めてます
それを無視することが一生懸命ならで赦されるのはもう終わりだから


結果や成功が欲しいと口にできるほど露骨にはなれんけど
意地でも生き延びてみせるとは思う
その為なら、どうせ同じように有限の命なんてくれてやるから